37.5℃以上発熱の方はWebでは予約せず、
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子どもの熱が下がらない
体温は常に一定ではなく、1日を通して1℃程度の幅で変動しています。日本人は平均体温が36.89℃±0.34℃で、体温は1日の中でも変動しています。乳幼児は成人に比べて平熱が高い傾向にあり、37.5℃以上になると発熱と診断されます。発熱は受診のきっかけになりますが、熱が高いからといって疾患が重症化しているとは限りません。他の症状、特に子どもがどの程度ぐったりしているか確認しましょう。熱の高さより、親御さんの「これはおかしい」という直感がはたらいた時は、熱がそれほど高くなくても受診しましょう。
発熱の受診目安
以下のような症状が1つ以上確認された場合、当院までご相談ください。
- 発熱(38℃以上)
- 頭痛が起きている
- 嘔吐した
- 泣き叫ぶ
- 息苦しそうにしている
- 顔色が悪くなり、元気がない
- 呼びかけても反応が悪い
- 食事をしっかり食べられない
- 痙攣が発生した
- 半日以上排尿できていない
など
夜になると熱が出るのはなぜか
体温は朝起きた時が一番低く、日中に運動したり、頭を使ったりすることで、少しずつ上がっていき、夕方頃に最も高くなります。そのため、健康な状態で朝夕の合計2回体温を計測すると、夕方頃に体温が高くなります。風邪など病気で発熱したケースも同様の傾向が見られます。解熱は24時間、37.5℃以下が保たれた状態なので、登園や登校を考えるときは朝の体温よりも、24時間の体温の変化で考えましょう。
子どもの熱で考えられる病気
子どもは成長するにつれて免疫が向上するため、まだ免疫が弱い幼い子どもは発熱が起こりやすいです。
- 風邪症候群
- 中耳炎
- 気管支炎
- アデノウイルス感染症(プール熱)
- ヘルパンギーナ
- 手足口病
- 溶連菌感染症
- 尿路感染症
- インフルエンザ
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- 水痘(水ぼうそう)
など
発熱時の対処方法
水分補給
発熱時は発汗量が増え、水分が不足しやすい状態です。脱水症状にならないためにも適宜水分補給をするようにしましょう。水分は、スポーツドリンクや経口補水液、湯冷ましなどがお勧めです。一度にたくさん飲ませるのではなく、大変ですが少量ずつを常に飲ませるようにしましょう。
消化にやさしい食事
発熱時は、消化しやすいものを食べるようにしましょう。例えば、お粥や柔らかいうどん、リンゴ、バナナ、ゼリーなどがお勧めです。なお、体調が優れない場合、無理して食べなくても大丈夫です。
身体を温めすぎに注意
発熱症状を早く解消するには、睡眠の質・時間が大切です。寒気を感じる場合、首や手足が冷えないように工夫しましょう。その際、布団を何枚も上に敷いたり厚着したりして熱がこもらないように気を付けてください。目安として手足を触って温かい場合は、お子さんはあついと感じていることがほとんどなので、薄着にしたり薄手のタオルケットに変えたりしてあげましょう。
熱でよくある質問
39℃の熱は受診したほうがいいですか?
熱が39℃の場合、本人がつらいか、意識はしっかりしているか、水分を摂取できるか、という点で判断しましょう。熱は出ているものの、高熱ではなく、顔色が良く呼吸も不安定でなければ、24時間以内にかかりつけ医に診てもらいましょう。夜間に症状がつらかった場合は昼過ぎまで様子を見るのではなく翌朝受診しましょう。
熱が上がったり下がったりするのはなぜですか?
子どもは大人に比べて免疫が発達していません。そのため、発熱が起こることも多く、ほとんどのケースでは緊急対応が求められるものではないので、落ち着いて経過を見守りましょう。
熱がどのくらい続いたら良くないですか?
38℃以上の熱が4日以上続いている場合、重症化する恐れがある細菌感染症の可能性があります。また、症状によってはウイルス感染症の可能性もあります。ずっと38℃以上でなくても、1日のうちに38℃以上になるタイミングがあるのであれば、熱が続いていると考えてください。お子さんが元気であっても一度ご相談ください。