子どもの咳が止まらない
以下のような咳が出る場合、副鼻腔炎、気管支喘息、呼吸器感染症などの可能性があります。当院まで早めにご相談ください。

- 乾いた咳(コンコン)
- こすれるような咳(ケンケン)
- 痰が絡んだ咳(ゴホンゴホン)
- 喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)
- 顔が赤くなり、苦しそうな咳
- 1週間以上にわたって続く咳
横になると咳が出るのはなぜか
乾燥
気道が乾燥した状態になると、粘膜に炎症が発生しやすくなり、普段なら問題ないような刺激にも反応してしまうことがあります。冬場やエアコンを使用した夏場、咳症状が起こることがあります。
肥満
肥満など首の周囲に脂肪が溜まっている場合、寝ると気道が脂肪によって一部圧迫され、狭窄・閉塞してしまうことがあります。
夜になると咳が出るのはなぜか
副交感神経の影響
夜間は副交感神経が活発化します。それにより、身体の緊張が解けることで気管支が狭窄して、咳症状が起こりやすくなります。
冷えや乾燥
気温が低い早朝や、睡眠中に口呼吸をして喉が渇いている状態は、気管支粘膜が刺激され、咳症状が起こりやすくなります。
咳を伴う子どもの病気
子どもは咳をしやすいです。咳のほかに、鼻水や発熱などの症状も伴っていないか確認しましょう。以下の疾患は咳症状が起こりやすいです。
不安に感じた場合は当院までお気軽にご相談ください。
- 風邪
- 咳喘息
- 喉頭炎(クループ):ケンケンと擦れるような咳が出ます。
- 後鼻漏(こうびろう):喉に向かって鼻水が流れている状態です。
- 気管支炎:コンコン、ゴホンゴホンという咳が出ます。
- 気管支喘息:ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸になります。
- 肺炎
子どもの咳でよくある質問
子どもの咳はどれくらい続いたら受診すべきですか?
風邪を引いて他の症状は解消したのに咳のみが続いている場合、当院までご相談ください。また、他に症状が無く、食事や水分を十分に摂取できて元気な場合は、1週間は経過を観察しても問題ないですが、2週間以上咳が続く場合、専門医による治療が必要な疾患が疑われます。また、本人が起きてしまう程度の夜間の咳が残る場合も風邪以外の原因がかくれている可能性があるので、この場合も当院までご相談ください。
子どもは咳だけで熱がないのはなぜですか?
発熱が認められない場合でも、ウイルス感染による風邪症候群がまず疑われます。ウイルスは抗生物質では効果を示さないため、対症療法を行います。例えば、鼻水の症状には抗アレルギー薬、痰が多量に出ている場合は去痰薬(痰の排出を促すお薬)、咳症状には鎮咳薬や気管支拡張薬などを使用します。また、アレルギー疾患や心因性疾患がかくれている場合もあります。
子どもの咳がひどいときに良い体勢はありますか?
咳込んでいる場合、座った姿勢になり、腹筋に力が入らないように膝を曲げましょう。また、背中を軽く叩く、またはさすってあげると楽になります。大きなお子様には、ゆっくり大きく呼吸するように促しましょう。